『9期2人は5年目くらいでやめちゃって…』の裏を読む
モーニング娘。'19コンサートツアー春〜BEST WISHES!〜がついに、6/4.5の日本武道館公演でファイナルを迎えた。
千秋楽である6/5の公演で9期メンバーでサブリーダーの生田衣梨奈ちゃんが口にした『9期2人5年目くらいでやめちゃって…。ウケるよね笑』という言葉にTwitter上の9期オタの皆さんが揃ってウルウルしているのをところどころで見かけます。
私も同様、推しのこの言葉から彼女なりの9期愛をビシビシに感じ、それについて言及しようと早速ツイートボタンを押した結果なんということでしょう、140字どころか、500字にも収まらない取り留めのない文章が出来上がってしまったのですな。なんと文章整理能力のないことか、と…(自省)
と、いうことで書きます。
単発っぽい、Twitterっぽさのある文の運びになっているところは悪しからず。
「9期2人は5年目くらいでやめちゃって…」の言葉。
その後一瞬間を置き、あえて“ウケるよね。”と付け加え、カッハッハと笑い飛ばす生田衣梨奈さんの姿は、飯窪さん卒業の武道館公演でのメッセージと重なった。
生田さんは、同期の譜久村聖ちゃんとは違い“自分の感情を素直に出すこと”への躊躇いがある強がりさんで、メンバーの卒業が寂しい時も、ウルウルしながらも客席に笑いを誘っちゃうのが癖なんじゃないかな、と思った。
表舞台では泣かないと決めた日から涙を見せないようにしてきたことからも、しんみりした空気になるのが怖かったり泣きそうになるのを払拭したかったりで、あえて笑いに持っていくのが彼女のスタイルとして今では貫き通されているみたい。
でもそれだけじゃなくて、
スベりキャラとして、若い頃から先輩からも、ファンの間でもいじられてきた過去が彼女にはあって、それは時にオイシクもあるわけだが、最初からオイシイものだと認識した上でいじられていたわけではないだろう、自分はそんなつもりではなかったのになぜ…という日々もあったのではないか。いくら強いと言われる彼女でも傷つかないことはないはずである。
そんな過去から
どんな時でも明るく振る舞わなければならない
といった義務感がうっすらでも、彼女の中にできあがったかもしれない。真相はわからない。これはオタクの憶測でしかないのだ。
そして表題である今ツアー千秋楽での生田さんの挨拶。
9期残り2人になっちゃったねぇ、というのは普段から冗談交じりで生田さんの口から出るけど、その言葉の裏には
『加入から4人ひとまとまりで歴の長い先輩たちに追いつくために毎日泣きながらガムシャラに過ごした辛い日々』
の中で築かれた
『4人の信頼と相互共感力と結託力』
がベースにあって、だからりほかの2人の卒業が本当は寂しくて心細くて、なんでこのタイミング…って思いも連続卒業当時は正直あったんじゃないかなって。
ふくちゃんの
(鞘師の卒業は)やっぱり悔しいという気持ちは強かったです。道重さんの卒業を見送った9期から11期までの9人で目指していた夢は、かなわなくなってしまった。気持ちはものすごく沈みました。
(譜久村聖(後編)私が憧れていたモーニング娘。は今も | 朝日新聞デジタル&M(アンド・エム) より)
という発言の端からも、複雑な思いをそれとなくじわりじわりと感じる。
これはただのオタクの憶測に過ぎないのであまり真に受けないで欲しいけれども、
道重さんが卒業して9期4人がグループのトップに立ち、今後のグループをどうまとめ上げるか4人の中でも話し合いを積み重ね、そして新しい体制がもう少しで固まりそうという時期での2人の立て続けの卒業だったのかもしれない。
ただ、だからといって彼女の夢を私たちが奪うのはもっといけないことだとわかっていました。
(譜久村聖(後編)私が憧れていたモーニング娘。は今も | 朝日新聞デジタル&M(アンド・エム) より)
と、卒業を受け入れ送り出した譜久村聖、生田衣梨奈の2人は、そこをターニングポイントとして更に2人の絆、そして今のモーニング娘。のリーダーサブリーダーとして、
“何があってもブレないグループの大黒柱”
となるため、2人が相互に2人にないものを補強していく関係になった、というこのプロセスが今の9期2人を強くしているんじゃないかなと思う。
そしてその強くなった2人が、鞘師、香音ちゃんが隣にいなくとも9期として胸を張れるメンバーになった2人だからこそ、“今となっちゃ笑い話ですけど…”というスタンスが成り立ち、りほかのの卒業を口にすることができるようになったのだと、私は思う。
〜fin.〜